知識創造プロセスの事例:ホンダ技研

今週も引き続き知識創造プロセスを回している事例についてご紹介します。今日は、ホンダ技研の事例を取り上げます。

ホンダ技研工業株式会社は、輸送機器や輸送機械を製造する会社です。創業は1948年、今年は創立71周年になります。創業者は、本田宗一郎藤沢武夫本田宗一郎は数々の名言で知られています。

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ホンダは自動車やバイクだけでなく、小型飛行機やロボットなど、さまざまな先進的な商品の開発を行っています。キャッチコピーは「The Power of Dreams」。夢の実現に向かうことが社会的価値の創造につながる、というコンセプトだと思われます。

Hondaが信じるもの、それは夢。夢は人々に、まだ見ぬ喜びを届けてくれます。
Hondaが創りだすもの、それは新しい価値。
夢をかなえるために、今日も一人ひとりが、チャレンジを続けています。
そして、夢を手にした人々の笑顔が、私たちに次のチャレンジに向かう情熱と勇気を届けてくれる。
The Power of Dreams
Hondaは夢がくれる力を通して、お客様、そして社会と喜びを分かち合っていきます。

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企業理念は「人間尊重(自立、平等、信頼)」と「3つの喜び(買う喜び、売る喜び、創る喜び)」。従業員一人ひとりの人間性を重視し、かつ、社会や世界との調和を重視する姿勢が見えます。

Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。
Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、
行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。 Honda は「夢」を原動力とし、
この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、
「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。

ちょうど昨日の日経ビジネス電子版に、ホンダの四輪車の危機感が取り上げられています。

business.nikkei.com

これは、5月9日に行われた八郷社長の事業方針説明会見を受けた記事でした。

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ホンダは「とがった」自動車を創ることを誇りにしており、地域ニーズに対応をしてきました。ですが、それが開発や生産においては非効率となった、との認識です。では、どういう戦略をとるか。ポーターなら、「コストリーダーシップか、差別化、あるいは集中のどれかだ!」と言うところかもしれませんが、ホンダは歴史的に、「Both and(あれもこれも)」を戦略としてきました。今回もまさにそのようになっています。

グローバルモデルと地域専用モデルの商品魅力と効率化の両立を目指し、「地域の協調と連携の強化」と「クルマづくりの進化」の2つに取り組みます。(八郷社長の会見より)

 定量的な市場調査をうのみにせず、自らお客様の現場・現物・現実を起点に、お客様の潜在的なニーズをも把握して、それを開発に生かす。これは、本田宗一郎が実践し、継承してきたDNAのひとつと言えると思います。ここにも、SECIスパイラルの高速回転が見て取れます。

ホンダについては、今後も取り上げて行きたいと思います。

  (つづく)