知識創造プロセスの事例

今週は平成から令和に元号が変わる節目。令和は126代目にあたるとか。SECIモデルは、暗黙知形式知という2つの知の相互変換(conversion)を示す4つのフェーズから成る「SECIモデル」です。なので、SECIスパイラルを回すことで、4が8に、8が16に、と広がるモデルなのです!末広がりで目出度いですね!

ということで、今週は、SECIスパイラルを回している事例を紹介したいと思います。

これまでに野中郁次郎先生がご著書などで取り上げてこられた事例は日本企業を中心に多数あります。1990年(平成2年)出版の『知識創造の経営』だけでもおおよそ以下の企業が取り上げられていました。

野中先生と竹内先生のもともとの研究対象が製品開発の現場だったことから、モノづくりの企業が並んでいます。1996年(平成8年)出版の『知識創造企業』でも上記とほぼ同じ企業が取り上げられています。

時代は変わって、2010年(平成22年)出版の『流れを経営する』では、以下の企業が取り上げられています。

この間に経営の仕方が変わり知識創造のスパイラルが滞ったところもあれば、引き続き知識創造プロセスを行っているところ、あるいは、企業全体でみると数値的な経営指標は思わしく無いけれども、組織的な知識創造は続いているというところもあるでしょう。事例研究は、研究当時は優れた企業であっても、その後にその良さが失われてしまうことがある、という難しさがあります。

その中でも、企業ぐるみで知識創造に取り組んでいる事例として、エーザイ株式会社を取り上げてみたいと思います。

 

  (つづく)